BUSANNVI TOUR - 釜山ナビ
咸安博物館
咸安博物館

咸安博物館・咸安末伊山古墳群

5~6世紀の伽耶諸国の中心となった阿羅加耶の燦爛たる歴史がうかがえる博物館

こんにちは、釜山市内の西部に位置する釜山-金海軽電鉄沙上(ササン)駅から電車に乗るとすぐの場所にある金海市は、古代日本にも大きな影響を及ぼしたといわれる鉄の国・伽耶(カヤ)諸国のうち、金冠伽耶が栄えた古都として現在も多くの観光客が訪れる街です。

初期伽耶の地・金海市から南海高速道路を西へ58キロほど車で走らせたところに、5~6世紀、伽耶諸国の中心として役割を果たした阿羅加耶の王都・咸安郡があります。咸安郡庁の裏山に阿羅加耶の王族・貴族の古墳が多く集まっている南北2.1キロ、東西0.5キロほどの末伊山古墳群(史跡第525号)があり、その古墳から発掘された阿羅加耶の花火文様の高杯や馬甲など、多様な遺物が古墳群のすぐ横にある咸安博物館に展示されています。

2003年10月に開館した地下1階、地上2階建ての咸安博物館は、五つの展示室と企画展示室、野外展示室などがあり、2階には末伊山古墳群が一望できる展望台があります。

咸安博物館の重要遺物

野外展示場
展示館の入口には、阿羅加耶の土器・高杯の花火文様をしている塔と、支石墓、実際の大きさの横穴式石室墳の模型などがあります。

※第1展示室
咸安の歴史が一目でわかる咸安歴史年表と阿羅加耶の代表的な遺跡地である道項里·末山里古墳群の模型などがあります。

咸安博物館
咸安博物館

※第2展示室
咸安地域で確認された古墳の模型が時期別に展示されています。

※第3展示室
各種土器や花火文様の高杯、馬甲など、阿羅加耶の土器文化と金属文化がわかりやすく紹介されています。

※第4展示室
阿羅加耶が滅亡以降の咸安歴史と城山山城から出土された遺物と木簡などが見物できます。

※第5展示室
咸安地域の文化財、民俗品など、昔から伝わる伝承遊びなどが紹介されています。

阿羅加耶の各種土器
花火文様の高杯、文様のある蓋、車輪形の土器、異形土器

末伊山古墳群の馬甲塚から出土された馬甲と馬具

咸安郡の海抜139.4メートルの鳥南山の頂にある城山山城(史跡67号)から出土された木簡と瓦
城山山城は、阿羅加耶の山城であると推定されています。

末伊山古墳群(道項里·末山里古墳群)
博物館の2階にある展望台から咸安郡の道項里と末山里の小高い丘陵に広がる阿羅加耶の古墳群が展望できます。


咸安末伊山古墳群の概要
慶尚南道 咸安郡 伽倻邑 道項里と末伊山里(マリサンリ)にある1~6世紀、アラガヤの前身である安邪國(アンヤグク)とアラガヤの墓遺跡群だ。

南北に長く伸びた末伊山(マリサン)の尾根に沿って100基の古墳が造成されており、土壙墓、木棺墓、竪穴式石室墓など、時代別のアラガヤの様々な古墳が発見された。末伊山の古墳はアラガヤの全盛期である5~6世紀に集中的に造成されたと思われ、末伊山の主稜線と枝尾根には大型古墳が、斜面には中小型の古墳があり、末伊山の北側一帯には安邪國時代に造成された土壙墓と木棺墓が分布している。

古墳から発見された様々な装身具、土器、花火文様の高杯、鉄製武器などは、アラガヤの文化的優秀性と当時の文化交流状況を示している。


6世紀に大伽耶を最後に新羅(シルラ)に併合されるまで、中国や日本とも鉄器を中心に海上貿易が盛んに行われ、優れた鉄器文化を発展させた伽倻諸国ですが、特に阿羅加耶は、日本の「任那(みまな)日本府」の地としても注目を集めています。

釜山の西部に位置し、「鉄の王国・伽倻」の物語る古墳などが散在している金海市(金冠伽耶)と咸安郡(阿羅伽耶)、高霊郡(大伽耶)を回り、伽耶諸国の歴史に浸ってみてはいかがでしょうか

基本情報
スポット名咸安博物館・咸安末伊山古墳群
함안박물관/함안말이산고분군
住所慶尙南道 咸安郡 伽倻邑 道項里 748
경상남도 함안군 가야읍 도항리 748
電話番号055-580-3901
時間(3月~10月)09:00~18:00 (11月~2月)09:00~17:00
休業日毎週月曜日、1月1日、旧正月と秋夕連休
入場料無料
サイトhttp://museum.haman.go.kr

BOGYU PARK

日本語通訳案内士 LICENSE NO. 2020-05-0149

※上記の記事は取材時点での情報を元に作成しています。 現地の事情によって今とは内容が異なる場合がありますので、ご了承ください。

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